痴漢被害に遭った女性が投稿した動画には、ふらふらと千鳥足で女性に声をかける酔っぱらった様子の男が映っている。

男の手には、お酒のロング缶を持っている様子も確認できた。

女性が嫌がる様子を見せるも、男はろれつが回らない状態で英語や日本語で話し続けてきたという。

動画を撮影したのは、台湾で“最も美しい里長”と呼ばれ話題となっている何芝寧さん。
里長とは、選挙で選ばれ地域をまとめる町内会長のような役割。

何芝寧さんが痴漢の被害に遭ったのは、東京・大塚駅。
日本に旅行に来ていた6月15日のことだったいう。

何芝寧さんは、大塚駅で男に声をかけられたあと、その場を離れても追い回されたため、近くの書店に逃げ込んだ。
本棚の角を何度も曲がるが、その後ろをぴったりと男がついてくる。

あまりのしつこさからか、何芝寧さんの不安は高まる。

当時について、何芝寧さんは「追いかけられながら書店をぐるぐると回りました。最後に書店から出ようとしたら、彼は突然後ろから私のお尻を触りました。さらに2回触られたので、腹が立って彼の股間を蹴りました」と説明した。

何度も「ついてこないで」と警告したにもかかわらず起きた卑劣な犯行。

ついに堪忍袋の緒が切れた何芝寧さんは、男の股間を蹴り上げたという。

男は、あまりの痛みからかもん絶。

その後、友達と共に警察に助けを求め、動画の最後には走って逃げる男を警察官が追いかける様子が映っていた。

警視庁は、男を迷惑防止条例違反で現行犯逮捕。

今回の痴漢被害は、何芝寧さんの地元、台湾のメディアでも大きく取り上げられた。

嫌な思いをした何芝寧さんだが、「日本のイメージは悪くなっておらず、また遊びに行きたい」と話している。

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