(写真はイメージです) muratart-Shutterstock
<最高到達点で突然ストップしたアトラクション。28人の乗客が「逆さま」の状態で助けを待っている場面を捉えた動画が話題に>
オレゴン州ポートランドにある遊園地オークス・アミューズメント・パークで14日、数十人の客が乗り物に逆さまの状態で取り残された。TikTokに投稿された1本の動画が、その時の様子を伝えている。
【動画】最高到達点で突如停止し、「逆さ吊り」にされたまま助けを待つ乗客たち
14日の午後、アトモスフィア(AtmosFEAR)という振り子運動をするアトラクションが突然空中で停止し、乗客28人が宙吊りの状態になった。全員が救急隊員に救出されたのは停止から約30分後のことだった。
その場に居合わせた来園者のクリス・ライアンはこの恐ろしい事故を撮影し、自身のTikTokページに投稿した。動画には、乗り物が90度の角度で逆さまになり、座席に縛り付けられたままの乗客が足を宙に浮かせる様子が映されていた。
その後、クリスは近くの観覧車に乗り、頂上からアトモスフィアを撮影した。撮影中、「ただちに退園してください」とスピーカーを通じて園全体に閉園を告げるアナウンスが流れた。逆さまのままの乗客の姿をズームアップしながら、クリスは「本当に恐ろしいことだ。あの人たちが無事であることを祈る」とつぶやいた。
トラウマ級の恐怖
翌15日午後に同園から寄せられたプレスリリースによると、アトラクションが停止したのは午後2時55分頃だったという。
「オークス・パークのスタッフは直ちに緊急対応に着手し、警察と病院に通報しました。救急隊が到着したのは午後3時20分頃でした」
園側の説明によると、救急隊員は到着して数分以内に乗客を安全に降ろすことができたという。
クリスの投稿したフォローアップ動画には、園内に向かう緊急車両の列と、園から出ようとする客の車の列が映し出された。そしてクリスは、アトモスフィアが再び動き出し、振り子運動をする様子を撮影した。
別のTikTok投稿でクリスはこう説明した。
「園から出て行かないといけなくて、出口の列に並んでいたら、悲鳴が聞こえた。それで乗り物が再び動き出したこと、降りる前にまた左右に揺られないといけないことに気づいた」
「あれはひどい光景だった。あそこに取り残されていた人たちがどんなに怖かったか、トラウマになったかは想像することしかできない」と、彼は付け加えた。
本誌が入手したプレスリリースによると、アトモスフィアの乗客は全員、ポートランド消防隊とアメリカン・メディカル・レスポンス(AMR、民間救急機関)によって診察を受けた。持病のあった乗客が一人、「念のために」病院で診察を受けたという。
同園は、このアトラクションは2021年に運転を開始して以来、事故なく運行されてきたと述べる。リリースには、「オークス・パークの経営陣はすぐにメーカーと連絡を取り、停止の原因を特定するためにメーカーと州の検査官と協力する」と記載されている。
さらに同園は、救助に協力してくれたすべての人々に感謝の意を表し、全員が無事であることに感謝していると述べた。
アトモスフィアは追って通知があるまで閉鎖されることになった。園側はこの事故のために来園を断念した客に、返金や来園の予定を変更する機会を提供している。
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