アメリカの連邦最高裁判所は14日、銃に取り付けることで連射を可能にする特殊装置の販売や所持を禁止する措置について、「違法で無効だ」とする判断を示しました。政府が進める銃規制の取り組みが後退することとなります。

この裁判では、銃に取り付けることで連射を可能にする「バンプストック」と呼ばれる部品について、アメリカ政府による販売や所持の禁止措置の是非が争われていました。

この部品をめぐっては、2017年にラスベガスで起きた60人が殺害された銃乱射事件で使用されたことを受け、当時のトランプ政権で販売と所持を禁止していました。

アメリカの連邦最高裁判事は、トランプ政権時代に9人のうち6人が保守派となりましたが、今回、その保守派が、禁止の措置は「違法で無効だ」と判断しました。

最高裁の判断を受けバイデン大統領は「判断は重要な銃規制を破壊した」と声明で批判し、議会に対して銃規制を強化するための法案の可決などを求めました。

銃規制の是非は11月の大統領選で争点の一つとなっていて、今回の判断が選挙にどのような影響を与えるか注目されます。

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