先月行われた南アフリカの総選挙で初めて過半数を割った与党と白人中心の野党が連立政権樹立に合意し、ラマポーザ大統領の続投が決まりました。

 南アフリカの議会で14日、新しい大統領を選ぶ投票が行われ与党ANC=アフリカ民族会議のラマポーザ大統領が289票を獲得し、再選出されました。

 ANCが最大のライバルで白人中心の急進派野党と連立政権樹立で合意した結果です。

 ANCは30年にわたり単独で政権を担ってきただけに今回の連立は大きな転換点となります。

 ANCはアパルトヘイト=人種隔離政策への抵抗運動に尽力したマンデラ氏がかつて率いていた政党ですが、先月29日に行われた総選挙で初めて過半数を割りました。

 かつては「国政では敵なし」と言われたANCですが、改善されない貧困や犯罪率の高さ、政党幹部の汚職などから近年は支持離れが進んでいます。

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