ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領は停戦の条件として、一方的に併合したウクライナの4つの州からウクライナ軍が撤退することなどが必要だと主張しました。

ロシア プーチン大統領
「すべてのウクライナ軍はドネツク、ルガンスク(ルハンシク)、へルソン、ザポリージャ州から撤退しなければならない」

プーチン大統領は14日、ロシア外務省の幹部らを前に演説。ウクライナの和平に向けた「現実的な提案」だとして、ロシアがおととし一方的に併合を宣言したウクライナ東部・南部の4州からウクライナ軍が完全に撤退するとともに、ウクライナがNATO=北大西洋条約機構へ加盟する方針を撤回すれば、ロシアは攻撃を停止し、和平交渉を開始する用意があると主張しました。

また、制裁で凍結されたロシア資産をウクライナ支援に活用することについて「窃盗であり、罰せられないことはない」と述べ、報復措置を示唆しました。

ウクライナが提唱する和平案について話し合う「平和サミット」が15日からスイスで開かれるのを前に、ロシアの主張を一方的にアピールした形です。

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