パキスタンでは深刻なインフレが続いていて、近く始まるイスラム教の「犠牲祭」で生け贄に捧げる動物の値段も高騰しています。

市場に並ぶ生きた牛やヤギ、それにラクダ。パキスタンでは、近く行われるイスラム教の祭典「犠牲祭」にこうした動物を生け贄として捧げますが、深刻なインフレの影響でその値段も高騰しています。

動物を買いに来た客
「政府はインフレを抑えたと主張していますが、市場では全く逆です。去年と比べて価格は3倍になっています」

別の客によると去年は10万ルピー、日本円でおよそ5万6000円だった動物が、今年は15万ルピー、8万4000円に値上がりしているということです。

パキスタンは資源の高騰や相次ぐ洪水被害による財政赤字などで、2020年以降インフレが進み、IMF=国際通貨基金によると去年5月には物価上昇率が史上最高の38%を記録。今年4月の時点でも24.8%と依然、インフレに悩まされています。

今年3月に誕生したシャリフ政権は、IMFからの新たな支援を得て、経済の立て直しを進めたい考えです。

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