アメリカの5月の消費者物価指数は前の年の同じ月に比べて3.3%上昇し、市場予想を下回りました。外国為替市場で円相場は円高に振れています。

 アメリカ労働省が12日に発表した5月の消費者物価指数は前の年の同じ月に比べて3.3%上昇し、伸び率は4月の3.4%を下回り、2カ月連続で縮小しました。

 事前に市場が予想していた3.4%も下回りました。

 また、物価の変動が大きい食品とエネルギーを除いた指数は3.4%の上昇で、伸び率は4月の3.6%から縮小しました。

 この結果を受けて早期の利下げ観測が高まったことでアメリカの長期金利が低下し、外国為替市場ではドルを売って円を買う動きが広がり、円相場は一時、1ドル=156円台前半に上昇しました。

 アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は11日から2日間の日程で金融政策を決める会合を開いています。

 FRBは物価や雇用の情勢を慎重に見極めて、年内の利下げについて判断するものとみられます。

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