香港当局は12日、イギリスに亡命した民主派の羅冠聡さんら6人に対し「国家安全を危険にさらす活動に従事している」などとして、パスポートを取り消すなどの措置を取ると発表しました。

 香港当局は去年すでに羅さんらを指名手配したうえで、100万香港ドル(およそ2000万円)の懸賞金を掛けています。

 今回は国家安全条例に基づく措置で、パスポート取り消しに加え、6人に対する経済的な支援なども禁じています。

 羅さんは香港で民主派団体の幹部を務めたのち、立法会の選挙で当選しましたが、香港当局により議員資格を取り消されました。

 その後、2020年を香港を離れ、イギリスに亡命を申請しました。

 今回の動きに関して、羅さんはSNSで「(亡命後)すでにパスポートは使っていません」とし、香港の市民に対して「公開の議論ができない状況でも心を失わないで下さい」などと呼び掛けました。

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