消防士が活動する横を通り過ぎる観光客たち=パリ近郊のベルサイユ宮殿で2024年6月11日、ロイター

 パリ近郊のベルサイユ宮殿で11日午後3時10分過ぎ、改築作業中の屋根から煙が生じ、訪れていた観光客数千人が避難する騒ぎがあった。火はすぐに鎮圧され観光客にも収蔵品にも被害はなかったという。

 仏ルモンド紙などによると、火災は駆けつけた消防士がバケツで水をかけてすぐに消し止めた。観光も午後4時半ごろには再開したという。

 ベルサイユ宮殿は、バロック様式を代表する建築物で、絶対王制を確立し「太陽王」と呼ばれたルイ14世が17世紀に建造した。1979年、宮殿とともに国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産(文化遺産)に登録され、2023年には約810万人が観光に訪れた。今夏開かれるパリ・オリンピックとパラリンピックでは馬術競技会場となる。【ブリュッセル岡大介】

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