フランスで極右政党「国民連合」が急伸した欧州議会選の結果を受け、フランスの左派政党4党が10日、国民議会(下院)選挙に向けて選挙協力することで合意した。
合意したのは社会党、欧州エコロジー・緑の党、共産党、急進左派「不服従のフランス」の4党。選挙区ごとに候補者が競合しないよう調整し、国民連合の勢力拡大に対抗する。
「不服従のフランス」のオタン議員は「大惨事を防ぐことができるのは私たちだけだ。左派への票を結集し、政治的機運をつくる」と述べた。
欧州議会選の得票率は国民連合が31・3%でトップ。マクロン大統領の与党連合が14・6%で続いた。左派4党を中心とするグループは合計で31・5%。4党は選挙協力により、国民連合が国民議会(定数577)で過半数を獲得することを阻止する。
総選挙は第1回投票日が6月30日、決選投票が7月7日に予定されている。第1回投票では各選挙区の有効投票の過半数を得た候補が当選を決め、決着がつかない場合は上位候補が決選投票に進む。【ブリュッセル宮川裕章】
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