2024年6月5日、第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦(Dデー)80周年を記念する式典に出席したアン王女 REUTERS/Hannah McKay/Pool
<病気休養や高齢化だけでなく、ヘンリー王子とメーガン妃の公務引退で「ワーキング・ロイヤル」が減る中、デンマーク王室の決断が話題に>
今年に入り、チャールズ国王とキャサリン妃の相次ぐ公務休養によって、公務が増えたのは「王室一の働き者」で有名な、チャールズ国王の妹アン王女だ。
今年は4月末までに他の王族メンバーの約2倍の数にあたる172件の公務を引き受け、昨年の同時期よりも増加の結果となった。
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さらに故エリザベス女王の2人の従兄弟にあたる、グロスター公リチャード王子(1944年生まれ)が52回、ケント公エドワード王子(1935年)が31回とともに高齢にもかかわらず、前年よりも公務を増やし、国王をサポートしていた。
ウィリアム皇太子がキャサリン妃の治療と子育てに専念するために28件と前年同時期の半分以下の公務に減らした中、中心となって公務を支えていたのは、アン王女の他に国王の弟エディンバラ公エドワード王子とソフィー妃夫妻であった。
そんななか、デンマーク王室の「公務削減」が話題となっている。
今年1月に退位したマルグレーテ2世女王時代の公務を国王に即位した息子のフレデリック10世が見直し、118団体を削減して約半分の140を残すことを発表したのだ。
中には前女王マルグレーテ2世が理事を務め、一部施設に女王の名が冠されたコペンハーゲン動物園も後援を解除されている。
今回、約半数の慈善団体の支援を解除したことで、大きな批判を受けている。しかし、後援期間を5年間に限定し、定期的に後援組織を見直すとも発表している。
イギリス王室もチャールズ国王時代になってから、エリザベス女王時代の1000を超えた後援組織を見直し、834に減らしている。
しかし、病気による休養だけでなく高齢化、そして「働き盛り」のヘンリー王子とメーガン妃が公務から引退しているため、「ワーキング・ロイヤル(働く王族)」はそれ以上に限られている。
このような中、今回のデンマーク王室の大きな決定が国内でどのように受け入れられ、さらにその影響について、イギリス王室は注視する必要があるとイギリスメディアは伝えている。
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