パレスチナ自治区のヨルダン川西岸ラマラで、イスラエルの刑務所から釈放されたパレスチナを抱きしめる女性(ロイター)

パレスチナ自治政府は16日、昨年10月のイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍の戦闘開始後、イスラエルの刑務所で拘束中のパレスチナ人の死者が計16人になったと発表した。拷問や医療放置の結果だとしている。自治政府でイスラエル拘束下のパレスチナ人問題を担当するカドゥーラ・ファリス氏がヨルダン川西岸ラマラで記者会見した。

ファリス氏は「世界が沈黙していることでイスラエルの人権侵害を許している」と強調、国際社会の介入を求めた。

ファリス氏によると、16人はイスラエルが占領するヨルダン川西岸や東エルサレム、パレスチナ自治区ガザ出身者で氏名が明らかになったパレスチナ人。そのほか、ガザでイスラエル軍に拘束された多数のパレスチナ人のうち27人が死亡したとの情報があるという。

軍はガザで拘束し、イスラエルに連行するパレスチナ人の詳しい情報を開示していない。(共同)

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