イスラエル軍の攻撃で壊れた自宅で食事を取る家族=3月20日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファ(ゲッティ=共同)

米CNNテレビは15日、イスラエル軍が準備を進めているパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの地上侵攻を延期したと、イスラエル当局者の話として報じた。イスラエルを直接攻撃したイランへの対応を優先したとみられる。

地上侵攻の準備としてラファ住民や避難民に向けたチラシの投下を15日に開始する予定だったが中止したという。当局者の一人はCNNに「地上侵攻を実行する決意は変わらない」と強調した。多数の避難民らが密集するラファへの地上侵攻には国際社会から強い懸念の声が上がっている。

一方、戦闘休止に向けたイスラム組織ハマスとの間接交渉を巡り、イスラエル紙ハーレツは15日、ハマスが間接交渉の仲介役に対し人質を解放するのは6週間の戦闘休止後だとする提案を伝えたと報じた。またCNNによると、戦闘休止と引き換えに解放する人質についても20人未満とする考えを示したという。(共同)

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