イスラエル軍の空爆を受けた学校の内部=6日、ガザ地区中部ヌセイラト(ゲッティ=共同)

 7日付米紙ワシントン・ポストは、6日に子どもや女性を含む40人が死亡したパレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトの学校空爆で、イスラエル軍戦闘機が米国製の精密誘導爆弾を使ったとみられると報じた。映像で破片を検証した兵器専門家5人の話だとしている。イスラエルに武器供給を続けるバイデン米政権への批判が高まりそうだ。

 ボーイング社製の小型精密誘導爆弾GBU39の特徴的な先端部が映像に写っていた。イスラエル軍は先月26日にガザ最南部ラファを空爆した際も米国製の精密誘導爆弾を使ったとされる。この際も民間人が犠牲になった。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、米政府高官は数カ月前からイスラエル軍に対し、精度が高いという理由で、大型爆弾ではなくGBU39を使用するよう促してきた。民間人の巻き添えを防ぐためだが、軍事専門家は「市民がいる場所を意図的に狙い続けている」とし、犠牲を避ける効果はないとの考えを示した。(共同)

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