世界文化遺産登録を目指す佐渡島の金山について、文化庁は6月6日、ユネスコの諮問機関・イコモスが追加の説明を求める「情報照会」を勧告したと発表しました。
新潟県と佐渡市は国と連携し、内容を精査した上で対応を考えていく方針です。
【花角知事】
「勧告の内容をもう少し丁寧に見ていかないと。イコモスの真意も確認しなくてはいけないので、そういう作業の中で最終的な対応を決めていくということだと思う」
【佐渡市 渡辺竜五 市長】
「しっかりと挑戦はできるというところが明確に見えているので、皆さんと一緒にもう一回ネジを締め直して、あと1カ月頑張りましょう。そんな思い」
イコモスの勧告を受け、再びハードルを乗り越えなければならない佐渡島の金山。
佐渡金山の坑道などを見学できる施設には6月7日も修学旅行生や観光客の姿が見られるなど注目度は高まっています。
【ゴールデン佐渡 鈴木徹 社長】
「歴史的価値をおいでになる皆さんに伝えたいという思いは強く持っているので、世界遺産になってほしいと思っている」
【佐渡市民】
「より良い姿で世界遺産として佐渡金山を世界に発信するのに必要な段階として、しっかり情報照会に応えていただいて、世界遺産登録に向かってほしい」
【佐渡市民】
「6日の結果を踏まえて、できることをやるしかないと思うが、結果的に登録になってもらったらうれしいかなというふうに思っている」
一方で佐渡を世界遺産にする会の中野洸会長は7月に開かれる世界遺産委員会での登録に向けて、地元の機運を高める活動を続けていく考えです。
【佐渡を世界遺産にする会 中野洸 会長】
「最後に地域の熱意というものを伝えたほうがいいのではないかなという感じはしている」
その思いは懸垂幕を掲げた新潟市でも…
【佐渡を世界遺産にする新潟の会 笹川孝行 事務局長】
「佐渡市民・新潟県民含めて、皆さんに佐渡が世界遺産になることを祈念しつつ、醸成していく」
世界遺産登録を判断する世界遺産委員会まで約1カ月半…地元では吉報を待ち続けています。
【佐渡観光旅館連盟 本間東三夫 会長】
「『また1カ月延びたか…』、『これ1年延びたらどうするんだろう』とか。できたら7月に何とか世界遺産・佐渡島になりたい」
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