中国・河南省にあり、“天の川が舞い落ちてくるような絶景”と紹介される「雲台天瀑」は、落差314メートルを誇る雄大な滝だ。

しかし、中国のSNSに今週投稿された動画には、思わぬものが映っていた。

水源とされるところに見えたのは、水道管のようなもので、岩の中から水道管が伸びているのがはっきりとわかる。

地上からみると、山に偽装するように水道管が伸びていて、周りの岩盤は、加工されたように不自然な形になっていた。滝の水量を、文字通り“水増し”しているのか。

滝のある雲台山公園は、中国の文化観光省から最高評価の「5A」に格付けされ、ユネスコの世界ジオパークにも認定される名所だ。

そんな由緒ある地にある滝に浮上した水増し疑惑だが、中国のSNSでの反応は、「きれいならそれでいい。遊びに来て、景色が良くて気持ちがいい」「賢くていいアイデアを持っているね」と意外にも寛容だった。

“水増し”を好意的にとらえる声の一方で、この行為に否定的な声は少数派だった。

雲台山公園は公式アカウントで、乾期など水が少ない時期に滝の水を増やすための措置だとして、「季節によっては、最も美しい景色をいつでもお見せできるとは保証ができません。遠くから来た人が無駄な旅行にならないように、乾期に小さなアップグレードをしました」と説明している。

そのうえで、雨が増えるこの夏は「最も完璧で自然な姿を見せる」そうだ。

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