オーストラリアの気象当局は、去年の春ごろから続いていた「エルニーニョ現象」が終息したと発表しました。

 オーストラリアの気象当局は今月16日、南米ペルー沖の海水面の温度の上昇で発生する「エルニーニョ現象」が終息を迎えたと発表しました。

 エルニーニョ現象は去年、世界各地で異常気象を引き起こした要因とされています。

 太平洋東部の海水温は低下傾向にあり、オーストラリア気象当局は、8月以降は一般的に日本の夏に猛暑をもたらすとされる「ラニーニャ現象」に転じる可能性を示唆しています。

 一方、EU(ヨーロッパ連合)などの気象分析当局は、今年3月の平均海水温は観測史上最高だったと明らかにしました。

 「エルニーニョ現象」は弱まったとしつつも、「地球規模の海水温上昇は異常なレベルで続いている」と指摘しています。

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