中東・エルサレムでは、イスラエルによる占領を記念する日を迎え、国旗を掲げたユダヤ人で町が埋め尽くされました。一方、各所で小競り合いが起き、18人が逮捕されました。

 6月5日は、1967年の第三次中東戦争でイスラエルが東エルサレムを占領した日に当たり、毎年多くのユダヤ人が国旗を掲げて行進を行う記念日となっています。

 イスラエルは、エルサレム全域を不可分の自国の首都だと主張していますが、日本を含め国際社会のほとんどはこれを認めていません。

 今年は、ガザでの戦闘の影響もあり緊張が高まっていて、旧市街の各所でユダヤ人とパレスチナ人の小競り合いが起きました。

 警察によりますと、記者への暴行などを含め18人が逮捕されたということです。

 また、現地メディアによりますと、多くのユダヤ人がイスラム教の聖地、アルアクサ・モスクの敷地になだれ込み、ユダヤ教の礼拝を行ったということです。

 行進に参加した極右のベングビール国家治安相は、「あそこは我々の神殿の丘でありエルサレムは我々のものだ」と発言していて、さらなる緊張悪化が懸念されます。

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