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<アジアから持ち込まれ、フロリダで繁殖し続けるビルマニシキヘビ。生態系を脅かすこの害獣を駆除する目的で毎年行われている「ニシキヘビ・チャレンジ」が、今年は8月9日から18日にかけて開催される。その参加資格、賞金は?>
米フロリダ州が毎年開催している「ニシキヘビ・チャレンジ」の登録が始まった。外来種であるニシキヘビの個体数を抑制するため、人々に協力を呼び掛けるイベントだ。
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この大会では、プロアマ問わず世界中の人々がフロリダ州の湿地エバーグレーズで混乱を巻き起こしているビルマニシキヘビを捕まえることができる。2万5000ドル超の賞金が用意されており、8月9日から18日まで開催される。
最も長いヘビ、最多捕獲数など、賞金はいくつかのカテゴリーで分配される。
ビルマニシキヘビが初めてフロリダ州に持ち込まれたのは1970年代のこと。おそらくエキゾチックペットとして飼われ、その後、野生に放たれたと考えられている。
このヘビの原産地はアジアだが、フロリダ州の亜熱帯気候でみるみる繁殖してきた。その結果、個体数を爆発的に増やし、自然生態系に大きなダメージを与えてきた。
フロリダ州に定着したビルマニシキヘビはボブキャット、ときにはワニなど、貴重な在来生物を捕食する。大きなメスは一度に50〜100個の卵を産むこともあり、個体数は制御不能に陥っている。このように妊娠したメスは多くの子孫を残す可能性があるため、多くの大会参加者がターゲットにする。
多くの個体を駆除する絶好機
ビルマニシキヘビは他の動物に捕食されることのない頂点捕食者であり、世界最大級のヘビでもある。
フロリダ州魚類野生生物保護委員会(FWC)は年間を通じてニシキヘビを駆除しているが、年に一度のニシキヘビ・チャレンジは同州にとって一度に多くの個体を駆除する絶好の機会だ。
参加者は事前にオンライントレーニングを受けなければならないが、狩猟許可証は必要ない。18歳未満でも保護者同伴であれば参加できる。
フロリダ州のジャネット・ヌニェス副知事は、今年のニシキヘビ・チャレンジについて発表する声明の中で、「フロリダ州は、州のユニークな自然資源を将来世代のために保護することに記録的な投資を続けている。外来種であるビルマニシキヘビの駆除もそのひとつだ」と述べている。「参加者全員が安全に狩猟し、良い思い出ができることを祈っている。そして、今年の入賞者たちを祝福できることを楽しみにしている」
ビルマニシキヘビはエバーグレーズに広く生息しており、2022年には過去最大級の個体が確認された。この巨大なヘビの体長は5.5メートル近くあり、122個もの卵を持つメスだった。このメスを解剖したところ、消化管にひづめの一部が残されていた。最後の食事はおそらく在来種のオジロジカだったとみられる。
昨年のこの大会には1050人が参加登録。合計209匹のニシキヘビが捕獲され、エバーグレーズから駆除された。
(翻訳:ガリレオ)
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