韓国軍合同参謀本部は2日、北朝鮮が韓国に向けて飛ばしたごみ付きの風船が、1日以降で約720個に上ったと発表した。5月下旬に飛ばされたものを含めると、約1000個に達する。聯合ニュースによると、北朝鮮は5月29日から5日連続で、韓国側に向けて全地球測位システム(GPS)を妨害する電波も発信しているという。
韓国大統領室は2日、国家安全保障会議(NSC)を開催。張虎鎮(チャンホジン)国家安保室長は会議後の記者会見で「正常な国家には想像できない、非理性的な挑発だ」と批判し、「北朝鮮にとって耐えがたい措置に着手するだろう」と警告した。南北軍事境界線付近での拡声器放送の再開も検討しているという。
韓国軍によると、1日以降飛来した風船には、たばこの吸い殻や廃紙、ビニールなどのごみが入った袋がぶら下げられていた。
北朝鮮は、韓国の団体が北朝鮮に向けて体制を批判するビラなどを散布したことへの対抗措置として、5月28日から韓国に汚物やごみ付きの風船を飛ばしている。【ソウル日下部元美】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。