2日、北京の宇宙飛行管制センターのモニターに映し出された、中国の無人月面探査機「嫦娥6号」が月の裏側に着陸するイメージ(新華社=共同)

 月の裏側から世界で初めて試料(サンプル)の持ち帰りを目指す中国の無人月面探査機「嫦娥6号」が2日、予定区域への着陸に成功した。新華社が伝えた。岩や土壌などのサンプルを採取し、地球に持ち帰る。「宇宙強国」を掲げる習近平指導部は計画を成功させ、米国やインドなどと競争が激化する宇宙開発をリードしたい考えだ。

5月、無人月面探査機「嫦娥6号」を搭載し、打ち上げられる運搬ロケット「長征5号遥8」=中国海南省文昌(新華社=共同)

 嫦娥6号は着陸直前にエンジンを停止し、衝撃緩和システムを使って月裏側の南極域に軟着陸した。ロボットアームやドリルで土壌などを採取し、容器に入れて地球に運ぶ。香港紙によると、6月25日ごろに試料が地球に到着する見通し。(共同)

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