選挙集会で演説するインドのモディ首相=ニューデリーで2024年5月22日、ロイター

 インド下院の総選挙は1日、約1カ月半に及ぶ投票が終了した。4日に一斉開票される。複数のインド主要メディアは出口調査の結果、モディ首相が率いるインド人民党(BJP)中心の与党連合が小選挙区543議席の過半数を獲得する見通しだと報じた。

 BJPは2014年の総選挙で、10年ぶりの政権交代を実現した。19年の前回選では303議席を獲得して圧勝し、与党連合全体で350議席超に達した。今回は、BJPが単独過半数を維持できるかが最大の焦点となっている。

 モディ政権下でインドは、旧宗主国である英国の国内総生産(GDP)を上回り、世界5位の経済規模となった。最大野党の国民会議派は地域政党との連合で対抗。高止まりする失業率や物価上昇への対策が不十分だと批判している。

 有権者数が約9億7000万人に上る総選挙は「世界最大の民主主義の祭典」と位置付けられ、4月19日から地域ごとに7回に分けて投票が実施された。【ニューデリー川上珠実】

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