X(ツイッター)を所有する実業家のイーロン・マスク氏=2024年4月、AP

 11月の米大統領選に向けて、X(ツイッター)が大統領候補と有権者とのオンライン対話集会(タウンホール)を計画している。米メディア「アクシオス」が5月30日に報じた。共和党のドナルド・トランプ前大統領(77)と無所属で出馬を目指すロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)が別々に参加する方向だが、民主党のジョー・バイデン大統領(81)は参加要請にまだ同意していないという。

 報道によると、対話集会はXとケーブルテレビ局「ニュース・ネーション」が共同で企画している。開催時期は未定だが、Xの利用者から質問を募り、司会役が大統領候補に尋ねる形式を想定している。集会はオンラインで中継され、開催中も質問を受け付けるという。

 Xは今回の大統領選の共和党候補指名争いで、有力候補だった南部フロリダ州のロン・デサンティス知事(45)のオンライン出馬表明に協力するなど、政治イベントに積極的に関与する姿勢を示している。

 有権者との対話集会は米国の選挙戦では定番で、テレビ局が有力候補を招く形で行われることも多い。候補者が有権者へのアピールを狙う一方で、有権者は候補者の資質を見定める機会となる。オンライン開催が実現すれば、より幅広い有権者が参加可能になる。【ワシントン秋山信一】

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