北朝鮮が飛ばしたとみられる風船。韓国中西部の忠清南道で見つかったもの=韓国国防省提供

 韓国軍合同参謀本部は1日、北朝鮮が再び風船を韓国に向けて飛ばしていると発表した。これまでと同様、ごみなどが入った袋をぶら下げている可能性があるとして、住民に注意を呼びかけている。

 韓国軍関係者は5月31日、朝鮮半島で1日に強い北風が吹くことから、北朝鮮が再び風船を飛ばす可能性を指摘していた。

 申源湜(シン・ウォンシク)国防相は同日、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議(シャングリラ会合)の演説で、「正常な国とは思えない稚拙で低レベルの行為だ」と北朝鮮を強く批判し、やめるよう要求した。

 北朝鮮は、韓国の団体が北朝鮮に向けて体制を批判するビラなどを散布したことへの対抗措置として、5月28日から約260個の風船を韓国に向けて飛ばした。これまでに回収した袋には、たばこの吸い殻や堆肥(たいひ)、使用済み乾電池などが入っていた。人間の排せつ物は確認されていない。【ソウル日下部元美】

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