イスラエルがパレスチナ自治区ガザの最南部・ラファへの地上作戦を拡大するなか、イスラエル高官は、戦闘が少なくとも今年いっぱい続くとの認識を示しました。

イスラエルのハネグビ国家安全保障顧問は29日、地元メディアのインタビューに応じ、ガザでの戦闘について、イスラム組織ハマスの軍事力を破壊するためには「あと7か月間は戦わなければならない」などと述べ、少なくとも今年いっぱい続くとの認識を示しました。

そのうえで、戦闘は「正当かつ、イスラエルの安全に必要なものだ」と強調しました。

こうした中、ガザ全土から多くの人が避難する最南部のラファでは29日も攻撃が続き、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによりますと、イスラエル軍の砲撃で少なくとも15人が死亡したということです。

一方、イスラエル軍は、ガザ南部のエジプトとの境界地帯全域を掌握したと発表しました。

掌握したのは14キロにわたる「フィラデルフィア回廊」と呼ばれる地帯で、ガザとエジプトをつなぐ地下トンネルが少なくとも20本見つかったということです。

イスラエル軍はこの地下トンネルを通じてガザに兵器などが密輸されていたとみていて、「ハマスの秘密ルートだった」などと主張しています。

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