米実業家のイーロン・マスク氏=2020年3月撮影、AP

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは29日、共和党のドナルド・トランプ前大統領が11月の大統領選で返り咲いた場合、実業家のイーロン・マスク氏を政策顧問役として起用する案が浮上していると報じた。経済や国境管理に関して助言を受ける方策を議論しているという。

 報道によると、両氏は3月に面会し、その後も連絡を取り合っている。マスク氏はデータに基づいて選挙の不正を防ぐ方法などをトランプ氏に提案。さらにソーシャルメディアや電気自動車(EV)、衛星打ち上げ事業など、マスク氏が手がける事業に関しても議論しているという。

 マスク氏は大統領選の共和党候補指名争いで、トランプ氏のライバルだった南部フロリダ州のロン・デサンティス知事の出馬表明に協力するなど、トランプ氏と距離を置いていた。今年3月にトランプ氏との面会が報じられたが、大統領選では「献金はしない」と表明していた。【ワシントン秋山信一】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。