アメリカのトランプ前大統領による不倫口止め料を巡る事件の裁判が大詰めを迎えています。29日から評議が開始される予定です。

 トランプ前大統領は2016年の大統領選挙の際に不倫関係にあったとされる元ポルノ女優に口止め料を支払い、これを隠すために業務記録を改ざんした罪に問われています。

 28日、最終弁論が行われ、弁護側はトランプ氏の無実を改めて主張し、口止め料を支払った元腹心のマイケル・コーエン氏の証言は信頼できないと指摘しました。

 一方で、検察側はトランプ氏が改ざんを認識していたと強調しました。

 29日から、12人の陪審員が有罪か無罪かを協議する評議に入る見通しです。

 評決には陪審員の全員一致が必要で、意見が分かれた場合、審理無効となります。

 大統領選への影響も含めて評決の行方が注目されています。

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