韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は26日、中国の李強首相との会談後に中国の詩人、杜甫の漢詩「春夜喜雨」に言及し、冷え込んでいた韓中関係の改善への期待感をにじませた。聯合ニュースが伝えた。
「春夜喜雨」は春の雨を喜ぶ内容。詩では恵みの雨は降るべき時を知っていて、夜に雨が降った後は赤い花が咲くといった表現が含まれている。大統領室での首脳会談後、李氏を見送る際に雨が降っていたことから尹氏が述べたという。
日米韓の連携を重要視する尹政権が2022年5月に発足して以降、韓中関係は冷え込んだ。李氏との首脳会談は昨年9月以来、8カ月ぶり。韓国政府は今回の日中韓首脳会談を3カ国の「未来志向的協力のモメンタム（勢い）を確保する契機にしたい」（同政府関係者）としており、漢詩に李氏と再会できたことの喜びと会談の成功に向けた期待感などを込めた形だ。【ソウル日下部元美】
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