(右から)岸田文雄首相、中国の李強首相、韓国の尹錫悦大統領=AP

 韓国政府は23日、日中韓首脳会談を27日にソウルで開催すると発表した。2019年12月に中国・成都で開催されて以来、約4年5カ月ぶり。岸田文雄首相、中国の李強(りきょう)首相、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が出席する。経済協力や人的交流など6分野で議論し、共同宣言をまとめる方向で調整している。

 北朝鮮の核・ミサイル問題を含む安全保障問題も協議する見通しだが、日韓と中国には立場の隔たりがある。韓国外務省関係者は23日、「経済、貿易、産業、サプライチェーン(供給網)協力、災害対策などの議論に多くの時間が割かれるだろう」と述べた。

 26日にはそれぞれ2国間会談も開催される。岸田首相は23年9月に国際会議の場で李首相と立ち話をしているが、正式な会談は初めてとなる。

 韓国は20年に議長国となったが、日韓関係の悪化や新型コロナウイルスの感染拡大などで開催できない状況が続いていた。23年11月に韓国・釜山で日中韓外相会談を実施。首脳会談の実現に向け調整を進めていた。【ソウル福岡静哉】

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