4月8日、脳インプラントチップ開発の米新興企業シンクロンは、製品の市販承認申請に欠かせない大規模臨床試験に向けて患者の募集を行う準備を進めている。トーマス・オクスリー最高経営責任者(CEO、写真)がロイターに明らかにした。4日、ブルックリンで撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)
脳インプラントチップ開発の米新興企業シンクロンは、製品の市販承認申請に欠かせない大規模臨床試験に向けて患者の募集を行う準備を進めている。トーマス・オクスリー最高経営責任者(CEO)がロイターに明らかにした。
試験参加に関心を持つ患者向けのオンライン登録システムを8日に立ち上げる予定。試験は数十人規模で行い、約120カ所の医療試験拠点から関心が寄せられているという。
オクスリー氏は 「登録の一環として運動障害を持つ患者と地元の医師が対話できる仕組みを開始する。多くの関心が寄せられており、大規模な試験直前の大きなボトルネックの発生は望んでいない」と述べた。
シンクロンは脳に装置やチップを埋め込んで電気信号をやり取りする脳インプラントの試験で、イーロン・マスク氏が率いるニューラリンクに大きく先行している。2021年7月には米国で初期的な試験についての認可を取得し、6人の患者に機器を移植。またオーストラリアで患者4人を対象に実施した事前の試験で重い副作用は出なかったと報告している。
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