ロンドン発シンガポール行きのシンガポール航空のボーイング777─300ER機が21日、激しい乱気流のためタイのバンコクに緊急着陸した。緊急着陸した機体、提供写真。(2024年 ロイター)
ロンドン発シンガポール行きのシンガポール航空のボーイング777─300ER機が21日、激しい乱気流のためタイのバンコクに緊急着陸した。当局などによると、乗客1人が死亡、約30人が負傷し、うち7人が重傷を負った。
バンコク・スワンナプーム空港の総支配人によると、乗務員が朝食を配っていた際に、同機は乱気流に巻き込まれ、パイロットが緊急着陸を要請したという。
機内で撮影された写真には、客室内の座席の頭上のパネルに大きな裂け目が開き、酸素マスクが垂れ下がり、手荷物が散乱している様子が写っている。乗客の1人は、複数の乗客が頭上のライトなどに頭を打ち付けたと話している。
死亡したのは73歳の英国人男性で、心臓発作を起こしたとみられるという。重傷を負った7人は、頭部などを負傷した。
シンガポール航空によると、同機には乗客211人、乗員18人が搭乗。18人が入院し、12人が病院で治療を受けているという。現地の病院は、重傷者6人を含む71人を治療中と発表した。
航空機を追跡する「フライトレーダー24」は、飛行データを分析中としている。
今回の問題の調査はシンガポール運輸安全調査当局が主導する。米運輸安全委員会(NTSB)は調査の支援に向け、技術顧問らを派遣すると発表した。
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■パニック状態の機内
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