5月18日、 イスラエル戦時内閣に加わるガンツ前国防相(写真)はネタニヤフ首相に対し、イスラム組織ハマスとの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザを巡り、戦後の統治計画を策定するよう要求した。テルアビブで2月代表撮影(2024年 ロイター)
イスラエル戦時内閣に加わるガンツ前国防相は18日、ネタニヤフ首相に対し、イスラム組織ハマスとの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザを巡り、戦後の統治計画を策定するよう要求した。
ガンツ氏は記者会見で、統治計画を6月8日までに策定するよう要求。期待通りに進展しなければ、戦時内閣を離脱すると表明した。
ガンツ氏は離脱の具体的な時期は示さなかったが、同氏の要求は、機能が一段と非効率化している戦時内閣に対する圧力を一段と強める可能性がある。世論調査では、ガンツ氏はネタニヤフ氏にとって最も手ごわいライバルになるとみられている。
ガラント国防相も5月15日、ネタニヤフ氏に戦後統治計画を示すよう求めている。
仮にネタニヤフ氏が要求に応じた場合、ガザの併合を求めている極めてナショナリスト的な連立政党が反発する可能性がある。連立政党が離脱すれば、ネタニヤフ首相は退陣に追い込まれる恐れもある。
ガンツ氏は「個人的、政治的な事情が、イスラエルの国家安全保障の聖域にまで浸透し始めている」と非難した。同氏は自らの要求として、パレスチナやアラブ、欧米諸国から成る統治機関の樹立など6項目を公表している。
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