旧ソ連のジョージアで大統領がいわゆる「スパイ法案」に拒否権を発動した。

親欧米派のズラビシビリ大統領は18日、外国から資金提供を受ける団体を事実上のスパイとみなす法案に拒否権を発動したことを明らかにした。

ジョージアはEU加盟を目指しており、ズラビシビリ大統領は会見で「我が国の憲法とヨーロッパの基準に反する」と述べ、「(法案は)ヨーロッパへの道を歩む障害になる」と強調した。

この法案はロシアに近い政権与党が提案したもので、今後、再び議会で採決がおこなわれ、今月にも賛成多数で成立する見通し。

一方、反対派の市民らは、メディアや人権団体の言論弾圧につながる恐れがあるとして反発を強め、1カ月以上にわたり抗議デモを行っている。

ジョージアが加盟を目指すEU、そしてアメリカも懸念を示している。

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