林官房長官は17日の会見で、中国とロシアが共同声明で、福島第一原発の処理水の海洋放出に懸念を表明したことについて「事実に反する声明を行ったことは大変遺憾だ」と述べ、両国に抗議したと明らかにした。

ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は16日、北京で会談し、共同声明で、処理水を「核汚染水」と呼称し、海洋放出に「深い懸念」を表明した。

これを受け、林長官は、共同声明が発出された直後に外交ルートを通じて、中国側、ロシア側双方に抗議したことを明らかにした。

その上で、林長官は、処理水の海洋放出について、IAEA(国際原子力機関)の包括報告書で「安全基準に合致しており、人及び環境への影響は無視できる程度と結論付けられている」と強調した。

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