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 スロバキアのフィツォ首相(59)が15日、71歳の男に銃撃される事件が起きた。フィツォ首相は病院に搬送されたが、スロバキア政府は「命の危険がある」としている。

■男の狙いは? 政府「政治的な動機が判明」

フィツォ首相、政府の会議終了後に銃で撃たれる この記事の写真

 15日、政府の会議に出席するため、スロバキア中部のハンドロバを訪れていたフィツォ首相が、銃で撃たれる事件が発生した。

1発がフィツォ首相の腹部に命中

 ロイター通信は地元メディアの情報として、複数の銃弾が発射され、そのうち1発がフィツォ首相の腹部に命中したと報じている。

目撃者
爆竹のような音が連続して聞こえました」 現場で拘束された71歳男

 現場で拘束されたのは71歳の男。頭から血を流しながら、警察らに連行される様子が捉えられていた。

スロバキア政府「初動捜査で政治的な動機が判明した」

 一体、男の狙いは何なのか。スロバキア政府は「初動捜査で政治的な動機が判明した」と発表した。

ウクライナに戦闘機や武器などを供与

 東側でウクライナと接するスロバキアは、ロシアの侵攻以降、戦闘機や武器などを供与してきた。

総選挙に勝利し首相に就任

 そんななか、去年9月の総選挙でウクライナへの軍事支援の停止などを訴え、政権を奪取。首相に就任したのが、フィツォ首相だった。

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■病院搬送で意識も…政府「命の危険がある」

■病院搬送で意識も…政府「命の危険がある」

フィツォ首相「軍事では解決しない」 フィツォ首相(2月)
「世界中の武器をウクライナに送ることができる。大金を送ることもできる。後方支援もできる。だが、この戦争は軍事では解決しない」 EUやNATOとの足並みの乱れ

 フィツォ首相は、ロシアへの経済制裁にも反対していて、EUやNATO=北大西洋条約機構との足並みの乱れも懸念されていた。

ロシア寄りの発言を改め…

 しかし、AFP通信によると、先月11日、これまでのロシア寄りの発言を改め、ウクライナの領土保全を尊重した平和的解決を呼び掛けていたという。

スロバキア政府「命の危険がある」

 そんななかで起きた今回の銃撃事件。フィツォ首相は病院に着いた時、意識はあったというが、政府はフィツォ首相の容体について「命の危険がある」としている。

スロバキア チャプトヴァー大統領 スロバキア チャプトヴァー大統領
「首相への攻撃は、個人だけでなく民主主義への攻撃です。いかなる暴力も容認できません」

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年5月16日放送分より)

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