メジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告(39)が、ロサンゼルスの連邦地方裁判所に出廷した。

最新情報を、ロサンゼルス支局・水本翔記者が現地からお伝えする。

水原被告は裁判所の正面から出廷し、事件発覚後に初めてメディアの前に姿を現した。
何度も質問をされたが、ずっと前を見て一言も言葉を発しなかった。

法廷には傍聴希望のメディアが50人ほど集まったが、急きょ判事の判断で、セキュリティーの都合として、法廷画家以外の傍聴は認められず、音声だけが聞こえる別の法廷へと案内された。

この対応に現地メディアは抗議して、その場で署名を集めて傍聴できるように申し入れたが、結局認められなかった。

水原被告は大谷選手の口座から日本円で約26億3500万円を不正に送金していたほか、約6億3500万円を過少に申告していた罪に問われている。

14日に行われた罪状認否では、担当の判事に「重罪」の有罪答弁を取り扱う権限がないため、手続きの形式上、水原被告は「NotGuilty」、つまり無罪だと答えた。
その様子は、たんたんとした口調に聞こえたが、実際にその様子を見ていた法廷画家によると、少し戸惑っている様子だったという。

5月中にも行われる予定の次回出廷では、権限のある裁判官に変わり、罪を認める答弁に変更する見通し。

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