ゼレンスキーや政府高官を狙う計画が進行していた VIKTOR KOVALCHUKーGLOBAL IMAGES UKRAINE/GETTY IMAGES

<ゼレンスキー大統領の誘拐と殺害の実行役を探す任務も担っていた、「ロシアのスパイ」の素性について>

ウクライナ保安庁(SBU)は5月7日、ゼレンスキー大統領を含む複数の政府高官を狙った暗殺計画を阻止したと発表。

ロシア情報当局の指示を受けて機密情報を漏らしたとして、ウクライナ国家警備局の大佐2人を反逆罪とテロ準備の容疑で逮捕した。

ロシア当局が彼らをスパイに勧誘したのは2022年2月のウクライナ侵攻以前のこと。2人は大統領警護チームの中からゼレンスキーを誘拐して殺害する実行役を探す任務を負っていたとされる。

さらに2人は、国防省のブダノフ情報総局長の居場所に関する情報を流し、5月5日までにミサイルとドローンで攻撃させる計画にも関与していた。

これは、7日に通算5期目の大統領就任式を控えていたプーチン大統領への「ギフト」として計画されたものだったという。

実際、ウクライナの要人を標的とした暗殺計画は珍しくない。ゼレンスキーも今年3月、自分を狙った計画が10件以上あったと語っている。

From Foreign Policy Magazine

逮捕されたウクライナ国家警備局の大佐2人

Ukraine's Security Service uncovered a network of Russian #FSB agents preparing an assassination of Volodymyr #Zelensky.

Two colonels from the Ukrainian State Security Service have been arrested. pic.twitter.com/aIOaPpxyPT

— KyivPost (@KyivPost) May 7, 2024

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