ロシアと国境を接するウクライナ北東部ハリコフ州を攻撃するロシア軍は、国境から約4キロのボウチャンスクの郊外で攻勢を強めている。ウクライナ軍が12日明らかにした。写真はハリコフ州ボウチャンスク近郊で12日、治療を受ける負傷したウクライナ兵(2024年 ロイター/Vyacheslav Madiyevskyy)

ロシアと国境を接するウクライナ北東部ハリコフ州を攻撃するロシア軍は、国境から約4キロのボウチャンスクの郊外で攻勢を強めている。ウクライナ軍が12日明らかにした。

ロシア軍は10日、ハリコフで地上攻撃を開始。これまで東部および南部で長期にわたり戦闘が繰り広げられていたが、北東部に戦線が広がった。

 

ウクライナ軍参謀本部はロシア軍がハリコフ州で「戦術的成功」を収めたとした。ボウチャンスクへの攻撃にかなりの兵力を動員しており、ロシア側で少なくとも100人の死亡が報告されているとした。

ロシア軍は同州で9集落を制圧したと発表。

ウクライナ軍のボロシン報道官は、ロシアがボウチャンスクと国境から約7.5キロのリプシに攻撃の照準を合わせていると述べた。

ハリコフ州のシネグボフ知事は、ロシア軍がボウチャンスクへの砲撃を激化させており、約6000人の住民が避難したと明らかにした。

ゼレンスキー大統領は定例のビデオ演説で、東部ドネツク州でも同様に激しい戦闘が繰り広げられていると述べた。

一方、ハリコフ州に隣接するロシア西部ベルゴロド州ではウクライナ軍が発射しロシア側が撃墜したミサイルの直撃で集合住宅が崩壊し、少なくとも13人が死亡した。ロシアの当局者らが明らかにした。



[ロイター]


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