アメリカ・ホワイトハウスの高官は、ロシアが今後数週間の内にウクライナ東部ハルキウなどで攻勢をさらに強める可能性があると指摘しました。

 カービー大統領補佐官は10日、記者団に対してロシアが今後数週間で兵力を追加投入し、「ウクライナの国境沿いに緩衝地帯を設けようとするだろう」と述べました。

 特にハルキウなどで、ロシア軍がさらなる大規模攻撃に向けて準備している可能性があるとする一方で、「大きな進展はないと予想される」との見方も示してます。

 また、バイデン政権は10日、ウクライナに対し総額4億ドル=日本円でおよそ620億円規模の新たな軍事支援を発表しました。

 大統領の権限で防空ミサイルシステム「パトリオット」の弾薬などをアメリカ軍の在庫から取り崩して供与する方針です。

 カービー補佐官は、「前途多難だが、ウクライナの人々と彼らに寄り添うバイデン大統領の決意を過小評価すべきではない」と述べ、今後の支援加速に向けて取り組み続ける考えを強調しました。

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