バイデン米政権はイスラエルへの兵器輸送の一部を一時停止し、他についても見直しを進めているが、なお数十億ドル規模の兵器がイスラエルに届けられる見通し。写真は、2024年5月2日にホワイトハウス近くでイスラエルへの米兵器輸送に反対するデモ隊の様子。(2024年 ロイター/Craig Hudson)

バイデン米政権はイスラエルへの兵器輸送の一部を一時停止し、他についても見直しを進めているが、なお数十億ドル規模の兵器がイスラエルに届けられる見通し。

政権高官は今週、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ南部ラファの本格侵攻で使う可能性がある兵器の提供について検証した結果、爆弾の輸送を一時停止したと述べた。

議会筋は「数千万ドル」規模の爆弾が対象と試算した。

上院外交委員会の共和党トップ、ジム・リッシュ氏は無誘導爆弾を精密兵器に変える統合直接攻撃弾(JDAMS)、対戦車弾、迫撃砲、装甲車両など、他のさまざまな装備がイスラエルに輸送されると記者団に語った。

輸出審査が長引いているとも指摘した。

バイデン大統領は8日のCNNのインタビューで、イスラエル軍がラファに大規模侵攻した場合、イスラエルへの武器供給を停止すると警告した。

これとは別に、下院外交委員会の民主党トップであるグレゴリー・ミークス氏は、F15戦闘機を含む180億ドル規模のイスラエル向け武器移転を保留にした。イスラエルがどのように兵器を使用するかの情報が必要としている。

イスラエルのネタニヤフ首相はバイデン氏の発言に反発し、9日のビデオ声明で「爪を使って」でも戦うと述べた。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、イスラエルが自衛に必要な武器を提供し続けると強調した。

[ロイター]


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