ヨーロッパを外遊中の中国の習近平国家主席が7日、2カ国目の訪問先であるセルビアに到着しました。25年前の米軍機による中国大使館誤爆の追悼式に出席する予定です。

 5年ぶりにヨーロッパを訪問している中国の習近平国家主席が7日、フランスを出国し、セルビアを訪れました。

 1999年にNATO=北大西洋条約機構の米軍機が首都ベオグラードにあった中国大使館を誤爆し、中国人の記者3人が死亡した事案から7日で25年となりました。

 習氏は追悼式典に出席する予定で、訪問に先立ってセルビア紙「ポリティカ」に「25年前、NATOが中国大使館を爆撃したことは決して忘れてはならない。中国人は平和を大切にするが歴史の悲劇を決して繰り返してはならない」と寄稿していました。

 習氏はセルビアの後にハンガリーを訪れる予定で、ヨーロッパの親中派の国々との親密さを演出し、対中包囲網を強める欧米にくさびを打ち込む狙いもあるとみられます。

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