ガザ地区での戦闘が続くなか、パレスチナのヨルダン川西岸地区でも緊張が高まっています。羊飼いの少年の事件をきっかけにイスラエル人入植者とパレスチナ人が衝突しました。

 イスラエル軍と警察は13日、ヨルダン川西岸地区で行方不明になっていた羊飼いのイスラエル人の少年(14)の遺体を発見したと発表しました。

 少年は前日に羊を放牧に連れ出した後、行方不明になっていて、「テロ攻撃」により殺害されたとしています。

 少年が行方不明になったことをきっかけに西岸地区では12日からイスラエル人入植者の過激派らがパレスチナ人の集落を襲撃し、住宅に放火するなど激しい衝突が起きました。

 これまでの2日間で、パレスチナ人3人が死亡したほか、銃撃を受けるなどして55人が負傷しています。

 イスラエルのガラント国防相は、イスラエル国民に向けて「自らの手で報復しないように」と沈静化を呼び掛けています。

 国連によりますと、去年10月以降、西岸地区でイスラエル人9人が殺害されている一方、パレスチナ人側では358人が殺害されていて、うち4分の1が子どもだったということです。

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