(写真はイメージです) Minerva Studio-Shutterstock
<竜巻を前に丸腰の一家を車に乗せ、病院へ──勇敢なストームチェイサーを、あるネットユーザーは「天から遣わされた人」と形容した>
テキサス州で竜巻に家を壊された4人家族を、ストームチェイサー(竜巻など嵐を追跡して撮影する人)が救出するという衝撃的な映像が、ソーシャルメディア上で拡散されている。
【動画】轟音を立てて「巨大竜巻」が迫るなか、逃げようとする一家が救出される瞬間
およそ1分間にわたるこの動画は今月2日に車の中から撮影されたもの。映像では、ストームチェイサーのフレディ・マッキニーが竜巻を追いかけ、竜巻が家屋を直撃したのではないかと心配しながら、確認しようと進路を変えている。数秒後、彼の「大変だ、大変だ、なんてことだ。人だ、人がいる」と言う声が聞こえてくる。
マッキニーは車を路肩に止め、その人たちに乗るよう呼びかける。竜巻が遠くで猛威を振るう中、1匹の小型犬とともに、動転した人々が雨と強風にさらされながら彼の方へと走ってくるのが見える。
「助けてください、お願いします。神様、助けて。急いで」と女性。彼女は腕に子供を抱いている。その後ろには、負傷していると思われる別の子供と、足を引きずっているように見える男性が続く。
この出来事の後、X(旧ツイッター)への投稿でマッキニーはこう記している。「皆さん、私は無事です。家族を病院へ連れて行きました。家は竜巻で全壊となりましたが、ありがたいことに彼らは助かりました」
マッキニーは自身のユーチューブ・チャンネルに嵐を追跡する動画を定期的に公開しており、チャンネル登録者数は10万人を上回る。活動中のライブストリーミングで数百万のビューを集めることもしばしばだ。
今回の彼の勇敢な行動を、多くのネットユーザーが称賛している。あるユーザーは、「天から遣わされた人」とコメントしている。また別のユーザーは、「私たちは皆、ストリーミングで何が起きたのかを目撃しました」と言う。「本当に素晴らしい仕事でした。彼らが無事であることを祈っています。恐ろしい出来事でした」
ソーシャルメディアは、米国南部各地の惨状を伝えるユーザーの投稿動画や写真で溢れ返った。テキサス州ホーリーで撮影されたとされる写真には、破壊された家、つぶれた車、折れた樹木が写っている。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)のストーム予測センターのデータによれば、2024年に入ってからテキサス州は43の竜巻に襲われており、その約半数が4月に発生したという。
(翻訳:ガリレオ)
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