韓国の高官犯罪捜査庁(高捜庁)は25日午前10時に出頭するよう尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に要請していたが、尹氏は姿を見せなかった。高捜庁による要請は2度目。今後、3度目の出頭要請や、裁判所に逮捕令状を請求するかについて検討する。
高捜庁や警察などで作る合同捜査本部は、尹氏による3日の「非常戒厳」の宣布について内乱などの容疑で捜査している。尹氏は弾劾訴追案が14日に国会で可決されて職務停止となったが、警護などの大統領特権は保持し、ソウルの大統領官邸で生活している。
高捜庁はソウル郊外の京畿道果川市にある。25日午前、高捜庁周辺では多くのメディアが待機したが、尹氏は現れなかった。
高捜庁高官は、出頭に備えて午前10時以降も庁舎で待機するとしている。
尹氏を支援する石東炫(ソク・ドンヒョン)弁護士は24日、韓国メディアに対し「尹大統領は、(憲法裁判所での)弾劾裁判の中で、自らの基本的な立場を説明するのが先だと考えている」と述べていた。尹氏に対する弾劾案が可決されたことを受けた憲法裁での審理は、27日に第1回の弁論準備手続きを予定している。【果川・福岡静哉】
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