イタリアの首都ローマにある世界的名所の噴水「トレビの泉」は22日、約3カ月間のメンテナンス工事を終え、一般公開が再開された。これに合わせ、ローマ市は噴水周辺に立ち入ることができる人数を一度に最大400人に制限すると発表。オーバーツーリズム(観光公害)対策が目的で、混雑の緩和を図る。
この日は再開の式典も開かれ、ローマ市のグアルティエリ市長らが出席。噴水に再び水が流されると、雨が降る中、集まった人たちから歓声が起きた。グアルティエリ氏は「混雑することなく、誰もが噴水を楽しめる」と人数制限の利点を強調し、将来的な入場料の導入も検討していると述べた。
トレビの泉は後ろを向いて硬貨を投げ入れるとローマを再訪できるとの言い伝えで知られる。工事は10月上旬に始まり、周辺の立ち入りを規制。一時的に仮設の歩道橋を設置し、水が抜かれたメンテナンス中の噴水を間近で眺められる企画も実施された。(共同)
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