アメリカのバイデン大統領は、来年3月までの政府の予算を確保する「つなぎ予算案」に署名し、成立しました。懸念されたクリスマス休暇前の政府機関の一部閉鎖は土壇場で回避されました。
バイデン大統領は21日、来年3月14日までの予算を確保する新たな「つなぎ予算案」に署名しました。
従来の「つなぎ予算」は21日午前0時が期限で、延長されなければクリスマス休暇を前に政府機関の一部閉鎖に追い込まれる恐れがありましたが、土壇場で回避された格好です。
新たな「つなぎ予算」を巡っては、与野党の議会指導部が17日にいったん合意していたものの、トランプ次期大統領や次期政権で「政府効率化省」を率いる実業家のイーロン・マスク氏らが異を唱えたことで白紙に戻るなど混迷を深めました。
トランプ次期大統領は、政府が借り入れできる債務上限の停止期間を延長する内容も盛り込むよう求めていましたが、共和党内部の反発も根強いことから除外されました。
アメリカのニュースサイト「アクシオス」はトランプ氏が「議会に対して前例のない影響力を持ち続けているが、限界も見え始めた」と指摘しています。
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