シリアメディアは20日、イスラエル軍がシリア南部で、軍の侵入に対する抗議活動をしていた住民に対して発砲し、シリア人住民1人が脚を負傷したと報じた。イスラエルは侵入を「一時的なもの」と説明しているが、国際社会からの非難は高まりそうだ。
シリアメディアによると、デモは占領地ゴラン高原近くの南部の村であった。住民たちは、軍の侵入により農場に出入りができなくなったとして抗議していたが、旧シリア政府軍の拠点付近で撃たれたという。
イスラエル軍は20日、デモ隊に自軍に近づかないように呼びかけたが「脅威」を確認したため、規則に基づいて発砲したと説明した。
イスラエルは、旧アサド政権の武器が過激派組織に渡るのを防ぐことを目的に、シリア領土内に侵入し、軍事基地も空爆。シリアの暫定政権もイスラエルの動きを批判している。【エルサレム松岡大地】
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