韓国警察の捜査本部は17日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「非常戒厳」を宣布する2日前の1日に、軍のノ・サンウォン元情報司令官らがソウル近郊のロッテリアで戒厳令について議論していたと明らかにした。聯合ニュースなどが伝えた。
ノ氏は金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防相と共に布告文を作成するなど、戒厳令を巡る中心人物との指摘が出ている。
警察は17日、内乱容疑などでノ氏の逮捕状を裁判所に請求した。ノ氏らがハンバーガーを食べながら会話を交わす防犯カメラの映像を確保したという。ノ氏が部下に対し、「戒厳がもうすぐあるから準備しろ」などと言い、中央選挙管理委員会に軍を投入するよう指示したとみている。
韓国のメディアは「ロッテリア会合」「(店舗が)非常戒厳の聖地になった」などと報じている。また、店舗が情報司令部の近くにあり、店内は騒がしく周囲の人の話に気を配る人が少ないことから選んだ可能性があると指摘している。
ネットでも話題になり「内乱バーガーセット、弾劾バーガーセットを発売してほしい」「内乱犯も我慢できない味」といった書き込みが相次いでいる。
ロッテリア本社は大手紙「朝鮮日報」に対し、「ただのハンバーガー販売店なのに政治問題と関連付けられ困惑している。戒厳関連商品の発売計画は現在までない」とのコメントを出した。【ソウル日下部元美】
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