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<ロシア領内のエネルギー施設や軍事施設を集中的に攻撃するウクライナに対し、ロシアも大規模攻撃を展開>

ウクライナの発表によると、同国軍はロシア領内にある貯油施設をドローン(無人機)で攻撃したという。これは、ロシアのエネルギーインフラに対する最新の攻撃となるものだ。

【動画】「制御不能」な災と空を覆う黒煙...爆発音と閃光をとらえた「ドローン直撃の瞬間」とみられる映像も

ロシアの複数のテレグラムチャンネルは、モスクワの南東およそ230マイル(約370キロメートル)に位置するオリョール市の貯油施設で、12月13日深夜に爆発があったと伝えている。

ロシアの軍事力を弱めるべく、ウクライナは以前からロシア領内のエネルギー施設や軍事施設を標的にドローンやミサイルによる攻撃を続けてきた。

地元住民が投稿した動画には、ドローンが貯油タンクを直撃し、爆発が起きる様子が映っているように見える、とテレグラムチャンネル「ASTRA(アストラ)」は伝えている。

本誌はこの動画について独自に検証することができず、ロシア国防省に電子メールでコメントを求めている。

被害の全貌は現時点では分かっておらず、死傷者の有無も不明だ。ウクライナ軍参謀本部が14日にフェイスブックで述べたところによれば、この攻撃はロシア軍に石油製品を供給している施設を狙ったものであり、特殊作戦部隊が関与しているという。

オリョール州は南西でクルスク州、北西でブリャンスク州、東でトゥーラ州と接している。

オリョール州のアンドレイ・クルィチコフ知事がテレグラム上で述べたところによれば、同州上空でドローン11機が撃墜され、貯油施設で局所的な火災が起きたという。死傷者は報告されていない。「さいわいなことに本日の攻撃による犠牲者はいない」とクルィチコフは述べている。

X(旧ツイッター)アカウント@Osinttechnicalによれば、現地の情報筋が「攻撃後の火災が制御不能になっている」と伝えたという。Xアカウント@wartranslatedは、攻撃後の動画を投稿して次のように綴っている。「オリョールの貯油施設は今朝の時点でもまだ煙をあげており、空は厚い煙で覆われている」

ウクライナ軍はこの2日前にブリャンスク市近郊の石油パイプラインを攻撃し、火災を発生させている。

一方、ロシアもウクライナのエネルギーインフラを標的にした大規模な空爆を継続している。今月13日にはウクライナ全土に合計およそ290のミサイルやドローンを放ち、オデーサ、ヴィンニツァ、リヴィウ、イヴァノ=フランキウシク、チェルカーシの各州で爆発音が聞かれたとウクライナ当局は述べている。

ウクライナ国営のエネルギー事業者ウクレネルゴによれば、複数州のエネルギー施設が損傷して停電が発生したという。エネルギー相のヘルマン・ハルシチェンコは、「またしてもウクライナ中のエネルギーセクターが大規模な攻撃を受けている」と述べた。

(翻訳:ガリレオ)

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