12月16日、米国の製造業は来年の見通しについて、設備投資の伸びは2024年を下回る可能性が高いものの、全体として長期にわたる低迷から脱却できると楽観視している。インディアナ州ミドルベリーの工場で2021年4月撮影(2024年 ロイター/Eileen T. Meslar)
米国の製造業は来年の見通しについて、設備投資の伸びは2024年を下回る可能性が高いものの、全体として長期にわたる低迷から脱却できると楽観視している。
16日に発表された供給管理協会(ISM)の調査では、製造業購買・供給担当者は2025年に雇用が改善すると予測している。
ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)は2022年11月以来、今年3月を除き50を下回っており、ほぼ縮小を示してきた。
米経済の10.3%を占める製造業は、インフレ抑制のために22年3月から23年7月にかけて連邦準備理事会(FRB)が行った積極的な金融引き締め政策によって打撃を受けた。FRBは9月に利下げを開始したものの、製造業PMIは低迷を続けている。
ISM製造業景況調査委員会のティモシー・フィオレ委員長は、「製造業の購買・供給担当者は、25年に全体的には成長を予想している」とし、「年前半については楽観的で、後半はさらに成長が加速するとみている」と述べた。
購買・供給担当者は25年の売上高について、24年の0.8%増に対し4.2%増と予想。また、製造業18業種のうち16業種が改善を見込んでいるという。
一方で設備投資は、24年の5.6%増に対し前年比5.2%増に減速すると予測。25年の雇用指数は24年12月の水準から0.8ポイント増加を予想している。
サービス部門の購買・供給担当者も来年に楽観的で、売上高見通しは24年の3.7%増に対し3.9%増と予想。サービス価格と原材料価格は5.3%上昇し、人件費と福利厚生費は3.5%増と予想した。
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